プロフィール(笠原、上野)





上野訓子/コルネット


 京都に生まれる。大阪音楽短期大学器楽科卒業後、コルネットを濱田芳道、ブルース・ディッキー、ウィリアム・ドンゴワ、ジャン・テュベリの各氏に師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科をコルネット奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として卒業。
2000年にはフランス、アンブロネィ音楽祭主催の「バロック・アカデミー」公演、モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」に首席コルネット奏者として選ばれる。アンサンブル・ラ・フェニーチェ、アカデミア、アンサンブル・エリマ、アカデミア・ビザンチーナ等、ヨーロッパの主要古楽アンサンブルのメンバーとして、イタリア、クレモナでのモンテヴェルディ音楽祭をはじめ、各地の音楽祭、また多数のコンサートや録音、ラジオ、テレビに出演。2006年にはモンテカルロ・バレエ団公演「シャッセ・クロワゼ」にて古楽オーケストラメンバーとして参加、同年フランス、トロワ市高等音楽院にてアカデミア主催の古楽セミナーに講師として招待される。今春には、ヴェネツィア・サン・マルコ寺院にて「聖母マリアの夕べの祈り」の公演に、またベルギー・ヘント及びアントワープにて、カヴァッリ作曲オペラ「ジャゾーネ」の公演に参加する等、国際的に活動している。録音にはアンサンブル・ア・セイヴォーチ【MESSA E SALMI PER LI DEFONTI】Mauritio Cazzatiナミュール室内合唱団/アンサンブル・ラ・フェニーチェ【Magnum Opus Musicum】Roland de Lassus、アンサンブル・ラ・トゥルケスカ【La Surenissime et la Sublime Porte】等がある。





Kuniko Ueno studied trumpet at the Osaka College of Music in Japan before travelling to Europe to take up a place of study at the Scola Cantorum in Basel, Switzerland, where she received Cornett tuition from Bruce Dickey and William Dongois. She continued her Early music studies at CNR in Paris with Jean Tubery where she became the first cornettist to be awarded the Diploma. She has performed with many major ensembles such as "La Fenice", "Academia Bizantina", "Ensemble Elyma", "Concerto Koln", "Monte Carlo Ballet" and recorded for the TV and radio and several CDs. 










笠原雅仁/歌、コルネット、リュート
   福井に生まれる。武蔵野音楽大学声楽科にて宮本昭太氏に師事。同音楽大学を卒業後は有村祐輔氏のもとで声楽、古典音楽理論を学んだ後、1998年に渡英。ロンドン・英国王立音楽大学、大学院古楽科にてナイジェル・ロジャース、スティーブン・ロバーツの各氏に声楽を、ヤコブ・リンドべルイ氏にリュートを師事。その後、全額奨学金を得てトリニティー音楽大学、大学院古楽科にてさらに研究活動を進める。ブロウの「ヴィーナスとアドニス」のアドニス役や、モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」などのテノールのソリスト、特に2001年、コベントガーデン・ロイヤルオペラハウス、リンブリー・シアターでの“ミューズィカル・コンパス”公演のオペラ「ダイドーとエネアス」のエネアス役、同年、フランス、サレブール音楽祭での“アンサンブル・エリマ”公演のオペラ「オルフェオ」のオルフェオ役では好評を得るなど、在学中から活躍。2002年にコルネットを学ぶために仏国のパリ市立高等音楽院古楽科に入学し、ジャン・テュベリ氏に師事。2006年、フランス、アンブロネィ音楽祭主催のカヴァッリのオペラ「エルコーレ・アマンテ」の為に首席コルネット奏者として招待される。2007年にはモンテヴェルディの「オルフェオ」初演400周年記念演奏会の為、コルネット奏者としてメキシコに招待され、現地では初のオルフェオ上演に参加する他、同年夏に録音された“ラ・サラマンドル”のCDNovaCasa」には歌手、コルネット、通奏低音奏者として参加。“アンサンブル・エリマ”、“カンパニー・オートルムズュール”など、フランス内外の主要なバロックオーケストラやアンサンブルなどと共演する他、RADIO FRANCEORF, BBC、テレビやCDの為の録音に参加。また、初期バロックのイタリア音楽を主なレパートリーとするグループ、“アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ”を主宰するなど、国内外で古楽の演奏活動、研究、および指導にあたっている。


Masahito Kasahara studied singing at the Musashino Academy of Music in Japan before taking a place of study at the Royal College of Music in London where he received tuition in singing from Nigel Rogers and lute playing from Jacob Lindberg. Following his graduation from the Royal College he was offered a full-scholarship at Trinity College of Music. After moving to Paris, Masahito studied cornett with Jean Tubery at CNR in Paris graduating with a Diploma. He has performed with many major ensemble such as "Ensemble Elyma", "Company Outre Mesure", performed on the BBC and Radio France and been recorded on several CD's.